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目次

51)後ろめたさを感じていた

デートクラブをスタートして4ヶ月が過ぎた頃だった・新規参入したいのですが・いいでしょうか・と電話が入ったとか、イイも悪いもおいらに権限はないので<ハイどうぞだった>それが10ヶ月過ぎると10軒ほどになり・いつの間にか全国に広まっている・名称もホテトルとなって週刊誌にも話題として度々掲載されだした。

おまけにスポーツ紙の取材も受けた・ご丁寧に料金から遊び方までも記事になっている・これが宣伝効果となり流行ってゆく、赤信号・皆で渡れば怖くない<人が遊んでるのなら・じゃ俺も遊ぼう>いかにも日本的感覚なんだろう・

水商売上りが始めたので女性も親切で安心感が持てたのかだろうか、又小資金でスタート出来るとあってやる人は増える一方だ、一年が過ぎると電話ボックス内は花が咲いたようになっている。

そんな時期に他のデートクラブの人から連絡があった、このままでは整理がつかないので組合を作ろうという事になり<南の某大手ホテルの広間で会合があります>あなたに組合長に推薦したいと<答えは簡単だった>私は長くやる気はないのでそちらの方で決めて下さいと返答した《それでなくとも後ろめたさを感じていたのに》

一年半も過ぎれば30軒以上に増えて電話ボックス内はゴミ捨て場のようになってきた・こりゃ~ダメだやってられない・辞めよう・当初から借金の返済と好奇心で始まり・2年もやれればいいかな~だった。

この間に色んなことを経験できた、森繁久彌の社長漫遊記 という映画のシーンで芸者を誘い温泉旅行とかを想いだし、これも経験してみようとクラブの売れっ子を誘い白浜温泉や大分の城下カレイが美味しいというので連れだって行ったりもした・この遊びの原点は山さんに出会ったことにもあるのかな~とふと想いだす。

・・さあ~肩の荷が下りた~

さあてと~何をしようか・そろそろ休憩の時期かな~相棒二人を連れて外国旅行でも~アメリカに行ってみようか・それもツアーとかの一週間ではなく、レンタカーで一ヶ月ほどかけて・西海岸を縦断すれば面白いかも <ヨ~シ決めた・それにしよう>

52)アメリカへ行ってみよう

相棒二人にアメリカ行きを伝えると返ってきた言葉は・英語はどうするんですか・だった?ああ~そんなことは気にしなくてもいいんだ・人間同士はなにかと伝わるもんだよと・パスポートと国際免許の取得を頼んでおいた・・

それではスケジュールを検討しよう・何冊かの旅行雑誌を読みあさりながらアメリカの地図を広げてにらめっこ・レンタカーは空港にあるのか・ホテルが問題だ~あった、ホリディインホテルはアメリカ各地にあるんだ、事前にチケットを買っておけば・行く先々で予約をすればいいんだ・これは便利だ~

おまけに宿泊費も安い・意外と簡単なんだ・部屋は三人同室になるが問題ない、この時の1ドルは225円だった・決まったぞ~一週間後に行こう。

出発予定日の2日前の夕刻だった、何かと便利だろうと黒門市場の近くに借りていたマンションに戻ると、数人が集まり何やらざわついている、おばちゃんが一言<あんたここに住んでるんでしょ泥棒が入ったみたいよ>えっ~まさか・慌てて部屋に入ると机の引き出しが開いている、封筒に入れといた62万円が無くなってる・盗まれたんだ~

この泥棒は昭和のねずみ小僧と名称づけられていたようだ、前職はとび職人で手口は屋上から縄を降ろし上階から下へと順番に降りてはベランダ窓から侵入する・被害届を出しても戻ることはないし、泣き寝入りしかないのか・ガックリ・

53)ロサンジェルスに着いた

しょうがない・気分一新で出発しよう~当日・伊丹空港からロサンジェルスへと心も踊る・フライト時間が長いので旅行誌を読みながら・何かあった時は笑いながら<サイトシーイング>観光>と言えばイイんだと頭に入れて二人にも伝えておいた、眠ったり起きたりでやっと到着した・・

広い到着ロビーには他の飛行機から降りた人達もいて混雑している・・出入国審査で並んでパスポートを提出すると・やはり意味不明な英語がきた・笑いながらサイトシーイングを三度繰り返すとOKと言われた。

空港を出て見渡すと幾つかのレンタカー会社の看板が見えた、雑誌に載っていたこの会社にしよう・フォード マスタングを借りた<レンタル料が安い:やはり車社会なんだ>それでは走ろうか・天気も気候もいいし・ご機嫌だ~

カーラジオのスイッチを入れるとカントリーソングが流れてる<アメリカに来たんだと実感が沸いてきた>ラジオのダイヤルを回すとラジオ局が数十はある(アメリカのラジオ局は認可制で個人でも開局出来るようだ)さすがに自由の国だ。

まずはロスの中心地へ行ってみよう・人を見て社会を知る・何事も勉強だ~そこから南へ行こう、ロスの街中着いて繫華街を探すが・どうも見当たらない・車から降りて歩いてみても密集地や商店街はない・

上を見渡せば丘の上にそびえ立つ白文字看板「HOLLYWOOD」がある、遠目では小さく見えるが大きさはタテ14メートル、ヨコ110メートルもあるそうだ。

他に見るものはハリウッド・スターの手形がセメントタイルに刻印されてるモノと、もう一つは大好きなスティーヴン・スピルバーグ監督がレストランを出店してたので入店してみた・外見も中も潜水艦なのだが・そんなところで食事をしたいとは思わないし・当然お客さんも数えるしかいない、子供も一度行ったら飽きるような雰囲気だったので少しガッカリ・とりあえずロスのホリディインで一泊しよう。

今日は南へ直行だ~国境を越えたメキシコのティファナまでは200何kmほどしかない、ルート5を走るが高速道路といっても一般道を広くしてあるだけだった、土地が広いので日本みたいに高い所や山間部にクネクネと作る必要がないのだ。

走り出して気づいた・道路沿いには店舗も民家も余り見当たらない<道路沿いは人が住む環境では無いようだ>数十キロ毎にガソリンスタンドがポツリとあるだけ<ガソリン代が安い40円前後だった>

右は海岸線が見え隠れしながら長々と続いてゆく、左は草原と荒野と遠くに山があるだけでただ広くて大きい、100km過ぎた地点に民家がポツリポツリとあった、おじいちゃんが車のボンネットを開けて何かやってるようなので車を止めて見に行くと、なんとエンジンの上部カバーを外しピストンを取り出して洗浄しているではないか。

笑いながら顔を見合わせると、おじいちゃんはオーバーホールをしてるんだという、こんな光景は日本では見たことがない・それは車好きとではなくいつも世話になってる車を可愛がってるという感じがした・笑いながらバイバイした。

150km以上走ると荒原から緑の森林へと風景が一変してきた、ロサンゼルスに次いで人口の多いサンディエゴだ・右は港やビーチで左は豊かな森になっている<その中に街があるようだ>なんと美しいところなんだろう・自然に囲まれた中で生活をする・こんなところで生まれ育ったなら、おいらみたいな行き当たりばったりな生き方はしないんだろうな~

そこから30分も走るとメキシコとの国境ティファナに入国できる・手前の広い駐車場に車を停め・出入国審査官にパスポートを見せると通してくれた、一歩踏み込めば道は土色になっている<雰囲気がまるで変わった>少し歩くとバラック小屋を集合したような広い市場があった。

中に入ると人々で混雑している、周囲は所狭しにゴチャゴチャと日常生活用品・衣類・食品・屋台と何でもありの格安市場なのでアメリカからも買い物に来るようだ、ガヤガヤと明るく活気にあふれスペイン語が飛び交う、やはりこんな場所は親しみを感じる、革のスリッパが120円だ~日本なら1000円以上で売れそうだ。

あ~ガラス棚に拳銃が入っている、横にはライフル銃の引き金部分を鎖でつないで無造作に立てている、値段も9000円~位だ、民間人も買えるのか・危ないな~

雰囲気を感じながらひと回りして帰ることにした ♪ さあ~それではのんびりと北上しようか・

54)レストランのディナーコース

ティフアナの検問所を通り過ぎて車に戻り・出発だ~30分ほど走ってサンディエゴに着いたがやはり綺麗なところだ・道路から森を見ても何も気配がない、何かしら遠くに感じたので通り過ぎた、

道路は延々と長い直線と緩やかなカーブで続くが景色はさほど変わらず、広い荒野と遠くには小さな山並みが続くだけ、途中でお腹が空いたので地図を広げて街を探してみる・それらしき横道から5kmほどでまばらに住宅があった。

アメリカの道路

小さなカフェが一軒あったので中に入り、三人でホットドッグを食べているとおじいちゃんが話しかけてきた<何処から来たのかと>聞かれたので日本からだと答えると驚いている、この街に日本から来た人は一人もいなかったという、おじいちゃんはすぐに喋り出した、それは真珠湾攻撃の戦争の話だった。

意味は解らないがどうやら元軍人さんのようだ、あまりにも嬉しそうに話すので少しは解ったふりをして頷きながら聞いてあげた、頃合いをみみてバイバイしたが、感心したのはおじいちゃんはネクタイをして身だしなみをしている。

いつもの小さなカフェに行くにも身なりを整えている、これがアメリカ流のマナーなのかな~と感じた。

途中に電話BOXがあったのでホテルの予約をしておこうとBOX内に入り、あらかじめメモしていた文章をカタコトで読み上げると・ここも通じた・これで今夜の泊り場所が決まった・GO~

到着するとホテルが3軒ほどあってやっと街らしき所へたどり着いたようだ、3人で夕食を食べに行こうと一番大きなレストランを見つけて入店した、当然メニューは英文とドル価格だけで何もわからない、値段から想定して45ドルを頼んでみた。

すると畑から採ってきたほどの大盛り野菜サラダにパンとでっかいステーキだ、これまで300gは食べたことはあったがこれは450gはあるのでは・テーブルの上に山盛りの量が置かれた。

こりゃ大変だ、パンひとつまみとステーキを無理矢理押し込んで腹はパンパンだ・そのあとのケーキが又デカイ・なんじゃ~これは・これだけで満腹になりそうなサイズだぞ、当然食べれそうにないので味見をすると・ベタ甘くて腹に持たれそうだ、周りを見ると皆さん機嫌よく美味しそうに食べている・

この量の多さは西部開拓史の名残りなのかな~アメリカ人がデカくなるのは当然かもと思いつつ<食べ疲れた>

次の日も道路をただひた走っていると・相棒が凄い・というので遠くを眺めれば貨物列車が走っている、その連結数はなんと90両を超えていた・やはり桁が違うんだ・

気候も良くほぼ直線の道路でツイウトウトとなってくる・この国のレディファーストはどうしてそうなったんだろうと考えてみた、イギリスから多くの人達が移住し土地を開拓しながら作られた国なら<男性社会になるはずだ>そうなると女性は貴重な存在になるのでは。

昔の西部

競争率も高く結婚に至るには難関突破をしなきゃできない・女性とは縁遠い男達が大勢いたんだろうな~

そんなモノ思いにふけながら途中下車であっちこっちへ立ち寄り、そろそろ今日も泊まるところをと電話ボックスを見つけ予約をすると前回とは違った・何度言っても通じない(I don’t understand)一点張りで<会話が出来ないのは貴方の責任です>と言ってるようでガチャンと切られた・よほど機嫌が悪かったようだ・地図でホリディインを探し飛び込みで泊まれた・このようなことはこの時だけだった・・

今日は本場のディズニーランドへ行こう

到着すると入口には誰もいない<扉が解放されている>なんとこの日は無料だった・中は今ほど大きくはなくお客さんは40%ほどが入っていた。

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まずは何か食べようとテイクアウトで野外テーブルに座ると、隣のテーブルにママと10歳くらいの男の子が食事をしていた、そのテーブル上でスズメが何やらをツツイている、足元近くの木の根っこでは二匹のリスが両手で口をモグモグとこれも何かを食べている。

ママと男の子は何も干渉なく自然に食事をしている・こりゃ~驚いた・こんな光景は日本では見られない・動物は警戒心がなく人と共存できている<これが歴史なのか>・・子供の頃を思い出すとなにかしら恥ずかしくなった・

ロスに戻り夜遊びの場所はないかとディスコを探すが見当たらない、じゃあタクシーに乗って案内してもらおうとタクシードライバーに告げると遠く丘の方へ30分ほど走った・ネオンライトで飾られた喫茶店みたいな所だった。

ここは20才前後の溜まり場のようだ、店内はタバコの煙でムンムンとしている、ジュークボックスが置いてあるが誰もかけることもなく、注文したドリンクを飲んでると・そこへこの店の番長らしき若者が話しかけてきた・

すごくいいモノがあるんだ安くしとくよと言ってる、どうもコカインを売ってるようだが、こんなところで間違いを犯したくもないのでノーサンキューと笑って答えを返し・早々と帰ることにした。

どうやらタクシードライバーは都合の良い距離を走ったようだ・これもアメリカンスタイルなんだろう・明日はラスベガスに行って見よう・

<旅の中で・アレッと思ったことがある・若い白人女性を見かけることがないのだ・何処にいるんだろう?>

ラスべガスってどれほどに華やかな所なんだろうか、雑誌を見れば一流ショーやヘビー級ボクシングの試合とかが開催されている、世界一ネオン輝く街のイメージがあったので一生に一度はこの目で観たいと思っっていた。

55)ビバ・ラスベガス

ホテルの朝食バイキングを済ませ意気込みはしゃいで車に乗った・ルート15に入ると時々すれ違うバカでかい大きなトラック、タイヤのサイズが車より背高がある・こんなの日本では見たことがないと思いながら走り続けるが・広い・広い・

ネバダ州

稀に小さく家並みが見えるがほとんどは砂漠・山・荒野の連続で400kmもあるとか、あまりにも何もないので道を間違えたのかな~こんな砂漠の土地にそんな歓楽街が造れるのだろうかと・なんとなく疑問に感じてきた・

☀5時間ほど走ってやっとなにやら見えてきた・徐々に近づくとホテル街だ~着いた~プレスリーが歌ってたViva Las Vegasだ・長かったー

夜のフラミンゴ・ホテル

緑の樹木を目前にしてホッとした・・アッ~見えた雑誌に載ってたフラミンゴホテルだ、周りも大きなホテルが数ある、目的地のホリディインを見つけた・・ホテルに足を踏み入れると扉が開き・中へ入るとカジノエリアになっていた。

右も左もスロットマシーン・ルーレット・ポーカー・バカラ・ブラックジャックと・お客さんがゲームを楽しんでいる・ここを通らないとチェックインカウンターに行けない・カウンターでカギを貰い部屋のドアを開こうとノブを触ると、痛~い~激痛が走った・静電気だ~こんな強烈な静電気は初めてだ~

荷物を置いて外に出ると・広い通りのあっちこっちに樹木が立ち並びホテルが見える、あれがシーザースパレスか大きなホテルだな~行って見よう、入口にアイスショーの案内があったので見ると・えっ~無料・ホント・

中に入るとやはりカジノスペースになっている・入口傍に3m位の世界一大きなスロットマシーンに70代のおばあちゃんが座って回してる、上には1000万円以上の当たりが出た日にちが書いてある、そんな大金が当たるのか~さすがにラスベガスだ・じゃ~明日来よう、

周囲を観察して解ったのはホテル代が安い・ホテルのショーが無料・レストランも2~10ドルと格安だ~これなら3泊しても楽だな~

翌日にアイスショーを見に行って驚いたのはホテル内のショーとは思えない広さと本格的な舞台造りだった、ショーも今までに見たことがない演出を繰り出している・これはマジ本物だ~感心した・

やはりここにはお金が集まるんだ・一流のショーを無料で見せてもカジノで落とすお金の方が大きい・ホテルの宿泊料や食事代を安くしても人を集めさえすればカジノで充分な収益になる・ギャンブルは恐いな~

と思いつつ昼はマジックやミュージカルショーを見学、夜はカジノでブラックジャック・ルーレット・スロットを1ドル単位の少額で遊んだ、お客さんの多いテーブルではプラスになったがお客さんが去ってディーラーと1:1の勝負になった時は全然勝てない・(所々で若い金髪女性がディーラーを務めていた)

<ディーラーに成るにはディーラー学校で学んでカジノに就職するとか・学校も色々とあるもんだべ~熟練者はルーレットで狙った番号に入れることが出来るようだ>

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それではとテーブルを転々と変えて遊んだが、結局ルーレットが一番楽なのでここで遊ぶことに、初日は32000円のプラスだったが3日間トータルではプラス12000円だった、相棒は3000円と7000円の負けだったようだ。

ギャンブルと言えば何のことはない<世界一のギャンブル大国は日本なのだ>競馬・競輪・競艇・オートレース・おまけにゲーム機台数はアメリカよりもはるかに多い、それはパチンコ台数にある、宝くじを含めピンハネは他の国よりも高いのに・

グランドキャニオンに行こうと思ったがプロペラ・セスナ機のツアーとかで辞めることにした、以前にセスナ機に乗った事はあるがよく揺れる、乗り物酔いにはちょと辛い・

<さあ~華やかなネオンも見たことだし・ギャンブルも体験した・ロスに戻ろうか>

景色の変わらぬ帰路の途中で・こんな言葉を想いだした

《最良の人生とはアメリカで仕事をやり・中国料理を食べて・日本女性を妻にする》《最悪の人生とは中国で仕事をやり・イギリス料理を食べて・アメリカ女性を妻にする》

56)ポルノ館に入ったみた!

ロスアンジェルス「天使の街」に戻り、今度は別のホリディインにチェックインして外出するとやっと商店街らしき通りがあった・ポルノショップが一番賑やかだった(日本ではひっそりと営業しているがココは堂々と宣伝していた)入店すると大人のおもちゃが種類多く陳列してある

見るとどれもこれも日本のモノよりもデカイくて素材も固そうだ、こんなもん使えば痛いだろうにと勝手に思いながらキョロキョロと覗き込む・AVビデオの種類も多いが100ドル以上と値段も高い・それでも良く売れてるようだ・隣の二軒目に入ってみたがココもお客さんが結構いる。

外に出てしばらく歩くと派手な看板のビルが三軒ある・どうやらポルノ館らしい・どんなことをやってるのか見てみようと入場券を買って入ると大きめの楕円形のソファがいくつか置いてある、男達5人が座ってるソファーがあった。

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そこへ上半身裸でビキニショーツ姿の金髪女性がテーブルの上に座った、一ドル紙幣を自分の足元に投じれば傍にすり寄ってくるようだ、見ててもしょうがないのでソファーに座って一ドルを投じてみた。

すると顔面目前におっぱいをスリスリしてくるが接触することはない、他の男が又1ドルを投じるとそちらに動いて行く、どうやら競争心を煽るようだ、興味本位とサービス精神で二つのテーブルで7ドル投じたが趣味ではなかった。

通路に電話ボックスサイズの扉が20個ほど並んでいたので、なんだろうと扉を開けてBOXに入ると正面上部が透明ガラスになっている、覗くと30畳ほどの広さの向こうに豹の様なメイクをした全裸の女性が二人待機していた。

手元には紙幣を入れる小さな窓口がある・なるほど?試してみようと・一ドルを入れてみた・すると豹が襲いかかって来るようにグワーッとけたたましい声を上げて透明ガラスにやってきて、ソラ見ろとばかりにわめきながら・うごめき演じている・5ドル投じて遊んでみた。

二階に上がるとポルノ映画が上映されているようだった、扉を開けるとタバコの煙がモウモウとしている、立ち見も満員だ~こりゃ無理だと扉を閉じた。

どうやらアトラクション付のポルノ映画館だったようだ・女性はお客の投げ銭がチップとして収入になる・これもファンをつくれば収入増になるのだろうが・演技力も必要かも・

ロスの街を散策してみたがニューヨークとは違い密集地といえばチャイナタウンぐらいで娯楽性に欠けるようだ、土地が広いので食料品とかは週単位の買い物で大型冷蔵庫に保管する、加工食品が流行るはずだ~

夜遊びに行けば帰りは飲酒運転になる、おまけに銃社会なので危険性も高く夜の外出は難しそうだ、自宅で過ごすしかない・楽しみは休日の遠出になるのだろうか?<夜遊びの場所が見つからなかった>

日本では徒歩圏内に何でもある、電車もバスも身近で昼も夜も何処へでも行ける・よくよく考えてみると無駄使いが多くなる・ロスとは生活習慣が随分と異なるように感じた。

はてさてハリウッドろう人形館やギネス博物館も行ったし、そろそろおさらばしてサンフランシスコに向かおう、距離は640kmほどありそうだ(大阪―新潟間)ここもルート5が安全に行けそうだ。

出発してルート5を30kmほど走ると後ろからサイレンの音が聞こえた・白バイが近づいてきた・停止を命令だ・何だろうと思ったがスピード違反だという、標識がマイル表示なので気が付かなかった・困った~

何処から来たのかと言ってるようなので嬉し顔で笑いながら答えた、フロムジャパン・サイトシーイング・サイトシーイングを連呼した、すると頭をひねりながらOK・何マイルオーバーだから・気を付けて走ってくれ・みたいなことを言って許してくれた・

へえ~日本では考えれない・ポリスマンが優しい、楽しい旅を壊したくないと状況判断で許してくれたのか~・サンキューミスターポリスマン。

途中で一泊してサンフランシスコに向かった、長距離で幾つもの山々を超えて走り続ける~まだ着かないのかな~まだかな~と思いつつ・夕暮れも過ぎて暗くなった頃・やっと山頂にたどり着いた~

その瞬間だった<思わずウオーと声を発した>眼下に見えた~街だ~サンフランシスコだ~街全体がサンサンと光り輝いている<それは幻想的な光景だった>山頂から見下ろした姿は光りが全体を包みこみ・夜空にまで放出してるように見えた・絶妙のタイミングだったのだ・ 驚いた~素晴らしいプレゼントだ~記憶に残る光景になった・

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57)サンフランシスコ City

山を下り市街地に入って行くとオフィス街の照明はつけっぱなしだ~色も白ではなくやや黄色っぽい照明なので黄金色に耀いて見える<後で知った・市条例でビル内の照明は点灯のままだと>街中は明るく治安対策にもなるようだ。

予定のホリディインにチェックインしてレストランで夕食をとり、夜は3人でウイスキーを飲んではしゃぎまくった・

翌朝に外出するとそれまでの街とは違ってた、徒歩圏内に店舗やカフェもあれば世界最古のケーブルカーも走ってる・此処は住みやすそうだ・電車に乗って坂道の上からはサンフランシスコ湾が一望に見える<映画で観た脱出不可能な監獄島アルカトラズだ>スチーブマックウィーン主演のパピヨンが思い浮かんだ。

フィッシャーマンズワーフに着くとぷら歩きするだけで楽しくなる港町だった、お土産屋さんも立ち並びレストランもある、散策してるとベルトのバックルを売っている店が目についた。

どれもこれもカラフルで目新しいモノばかりなのでスタッフに聞けば全部が手作りなんだと、一つ一つが凝っていて芸術品に見えたので一万円也をお土産に買った、スタッフも愛想が良く一緒に写真を撮って遊んだ。

店を出て歩いていると・あ~屋台があるぞ・湯気が立ちのぼり周囲はカニの香りがする、カニと大き目の伊勢海老が赤々と茹でられている・値段は一匹千円程だ・ヨシ食べようと三人でむさぼり食べた。

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身もぎっしりと詰まっていて、海老よりもやっぱしカニが美味いわ~と言いながら両方食べるとサイズが大きいので満腹になった~ここは魚貝類が豊富に獲れるようだ~

ブラついていると博物館があったので入ると世界一背の高い男女の実寸像があったので横並びで写真を撮り、海岸の方に行くとアシカが泳いでいたり・岸壁に寝そべっていたりで、自然環境を大切にする国なんだと感じながら・ここでやっと観光気分を味わえた~と思いつつ一日遊べた・・

翌日はゴールデンゲートブリッジの橋の上から眼下にあるアルカトラズ島を見たりでこの街は退屈しない、夜も照明で明るいので街中を散策できる、映画館があったので見ればポルノ映画だった、どんな雰囲気なのか人間観察で覗いてみようと入館するとロスと同じくココも満席だった。

スクリーンいっぱいに拡大されている男女の姿を観て、こりゃ駄目だグロテスクだ~色気なんてあったもんじゃないと客層を観察する余裕もなく出てしまった・あんなところが満員になるとは・大人の遊び場所が少ないんだろうな~

3日目の夕方だった、旅して20日は過ぎるが色気がないな~と感じていた、女性と出会う場所も機会もないようだと思いつつ三人でぶらぶらしてると、小さなゲームセンターがあったのでここで休憩でもしようか~と店内に入ると・

いた~女性が一人でゲームをしてる、キョロキョロと周りを見渡したが他には誰もいない・一人なんだ~<これはチャンスだ>すぐに行動を起こした・ゲームテーブルに行き、笑いながらここ座ってもいいかい・・ええいいわよ・・

身振り手振りで話しかけてみると、平日は出かけないけど金曜や土曜日にはたまに遊びに出てくるの・そうなのか生活習慣を決めているんだ・

お酒を飲みに行きたいんだけど、どこか案内してくれない~<それなら友人が働いている店があるから一緒に行きましょう>と言う訳で着いた所はフラメンコの店だった。

フラメンコ衣装の女性が5人いたのでスタッフにも飲んでもらい、3杯飲むと少し酔いも回りいい気分になってきた、スタッフが一緒にフラメンコを踊ろうというので真似ながら踊ったりで2時間半ほど遊べた・会計は14000円で明朗会計だった。

店を出て彼女に・3人同部屋だけど一緒に行こうと誘うとOKだ~部屋に着くと3人でも大丈夫だと彼女は言う・へえ~楽しみに抵抗感がないんだ~これもアメリカ流なのかと・変に感心した・イタリア系の24歳の女性だった。

58)ハワイ経由で帰ろう

翌日もゴールデンゲートブリッジとかの散策を終え・そろそろ旅も終わりに近づいたようだ~西海岸は広すぎて行ってないところは多々あれど目的は”人を見る”なのでコレで良しにしようか・帰りはハワイに寄ろう・オアフ島は淡路島の2.6倍の広さなんだ、ここもレンタカーで走ろう。

ホノルル空港に着いて早速レンタカーで走ると<あっちこっちにテレビで見たような景色がある>市内から郊外に出ればのどかな雰囲気が漂う・だがそれを過ぎると何もない田舎だった・4時間ほど雰囲気を楽しんで車を返却、空港からはタクシーで行こう・タクシーの中で・ハッと気付いた・あっ~カメラバッグを車のトランクに入れたままだ・忘れてる~

レンタカー会社に逆戻りしてもらいフロントで説明をすると・清掃係に連絡したようだ<無いと言われる>なんてこった~日本では考えられない・観光の島・ハワイもそうなのかとガッカリした、

撮ったフイルムだけでも戻って来て欲しいと思ったが・交番もないし・ここでは難しいようだ~この時のニコンF3は上級カメラだったので外国では関税も高く高値で売れるんだろうが~

諦めて市内に行きホリディインにチェックインしたが・今夜だけしか泊まれないようだ・明日からはアメリカ独立記念日で本土から大勢がやって来て全室予約済みとか・しょうがない・

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あっちこっちへと歩いてると日も暮れて暗くなってきた、横道の向こう側にネオン看板が光っていたので行ってみよう<ビリヤードBARの看板だった~>どんな作りなんだろうと入ってみた。

店内はカウンターとBOX席・ビリヤード台が2つ設置してあり・5人のおじさん達が楽しそうに遊んでいる、ドリンクを飲み終えたときに・一緒にやらないかと声をかけてくれた。

誘われると嫌だと言えないので、それじゃ~とその場に行くと・みんながすごく喜んでくれた

知らないゲームルールだった、特定の球を落とすと負けになり<負ければゲーム代5ドルを支払う>これもお付き合いだ~楽しめれば良いかな~彼らからは若く見えるようで<寿司ボーイ・寿司ボーイと呼称されて負けると大喜びしてる>多分カモられているんだが、それも面白くて2時間ほど遊べた。

観光客は多いがこの店に来たのは寿司ボーイが初めてだと言ってた<そんなんだ>やはり観光客は定番通りで横道には誰も入らないんだ~

翌日は一番大きなハワイ島に行ってみた、キラウエア活火山の溶岩台地が熱かったので驚いた、ここでもホテルを探したがやはり満室だ~マウイ島に戻ろう、夕方に日本食堂が有ったので食事をしながら女将さんに話しかけてみた、今日は何処もホテルは満室なんだね~<独立記念日だからね~>この時期はいつもそうなのよ~

困ったな~野宿でもするか~と首をかしげてると、女将さんが・あなた達泊まるとこ無いの~じゃ~ここの二階に泊まりなさいと言ってくれた、二階はガランとした20畳ほどの広さだ、日本から知り合いが来た時とかに使うようだ~

助かった~広島出身の気の良い女将さんだった<ありがとう>観光地の良さを感じた<やはり捨てたもんじゃない>次の日も宿泊予約が取れそうにないので一日ブラついて帰ることにしようか。

ハワイの海遊びに興味はなかった、子供の頃から綺麗な海で泳いでたし与論島・沖縄本島・石垣島へも行ったこともあり・海は沖縄というイメージが強かった・

ヤシの木と海の風景

さあ~帰ろう~

☀ 一緒に旅した友は23と25歳・二人には一生の財産になっただろう~良い夢を見せてもらった・

59)雑誌社をやってみよう

さあ~又ゼロからのスタートだ~何をやればいいんだろう~少しはまともなことをやってみたいな~と想いつつ、いつものように雑誌を広げて見る・雑誌か~この雑誌は全国版だが~そういえば関西をメインにした情報誌が見当たらない・みんな全国版なんだ~それなら関西をメインにした情報誌があってもイイかもしれないな~

最初は月刊誌から初めて軌道に乗れば隔週とか週刊誌とかに、雑誌出版って結構面白そうだぞ・え~と雑誌名は関西の情報誌『HOT TIMES』はどうだろう・ヨシ、これに決めよう~新しい世界が見れるかも~・何らの知識もなく突発的な発想で行動を起こしてしまう・いつものことだべ~

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<あれもこれもやってみたいと思うのは子供の頃に遊べなかった反動なのだろうか?・思い立ったら行動だ~>

まずオフィスを借りて株式会社を設立しよう・雑誌社の従業員募集の広告を出そう、ひと月もかからなかった、東心斎橋に事務所を構えて募集で入社した編集長は業界誌の経験が多少あるらしい、カメラマンはなんとレバノンで戦場カメラマンの経験者だった、記事書きとかも今までに付き合ったことの無い文科系の人達ばかりだ・・

営業とかも入れて8名が揃った、何らの知識を持たないので編集長が全体企画➜制作➜発行へと・記事作りから書店への流れも・任せておけば大丈夫そうだ・彼の進行にお任せしよう・

編集長が気にしてたのは雑誌コードだった、これがないと販促の際に流通システムを利用できないようだ・どうやら簡単には取得できないらしい・その代わりに一度取っておけば途中で廃業しても再度使用可能になる、大阪の就職情報誌は取得に一年以上もかかったらしい。

ところがである、営業担当が申請登録に出向いて帰って来た時の表情はニコニコだった、なんと”一発でOKだった”と全員が大喜びではしゃいでいる、やったな~これでやれるぞ~とみんなで乾杯だ~飲みに行こう。

おいらは印刷業者を探さなきゃ~3社の見積書の中から一社を選択したが<その時に編集長がポツリと言った>印刷は最初は安く見積っておいてその後に値上げをする会社が多いので・と・そうなのか~業界によっては色々あるんだ~

さあ~記事作りだ~丁度その頃にミスユニバースの日本大会がフェスティバルホールで開催されることになった、これは面白そうだ現場を観たいのでカメラマンと三人で行くことにした、この時にカメラマンは36枚撮りのフイルムを4本もバッグに入れていた<そんなにフイルムを使うのかな?>

三人でフェスティバルホールに着き・入口で腕章を貰ってフリーパスで入場できた、この時にマスコミの一員になったような気分に・・なにか面白くなってきたぞ・

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やはり舞台は華やかなショータイムだ~超満員の中でカメラマンはシャッターを押し続けている、ワンショットを撮るのに何度も何度もシャッターを切っている・なるほどこれがプロカメラマンなのか、と観察しつつ・おいらも自分なりの角度からベスト場面と思った瞬間・15枚を撮った・・

持ち帰ると編集長は照明セットとレンズ台を用意している・撮影フイルムの一コマ一コマを見比べながら審査しだした、一枚の写真を選択するのに・こんなに時間をかけるんだ~そして三枚を選択した中でおいらが撮った写真がメインになっていた・解らんもんだな~

ついでに・記事も書いてみようか~競馬場に一年間も休まずに通い続けて色んな人達を観察した頃を想いだし・競馬ににまつわるエピソードを記事にしてみた。

社内は原稿整理から印刷に回すまでのチェックもありで・てんやわんやの大忙しだった、出来上がれば印刷屋➜出版社➜本屋さんへと流れて行く、そのころに出来て間もないコンビニエンス・ストアへも送られて行った・セブンイレブンは朝7時から夜11までの営業だったので社名はそこから付けたようだ。

編集長は出稿が終えると安堵感に浸ってホットした表情をしていた・ご苦労様でした・ただ気がかりなことがあった・次回に印刷屋の値上げはあるのだろうか~今まで経験した中ではそのような話は聞いた事は無いのだが。

さてと~出版された雑誌は店頭に置いてあるのかな~と近くのローソンに行ってみると<並んでる~ちょっとうれしい>売れるかどうかは考えても仕方がない<商売は水物>改めて中身を読んでみよう・ひと通り読み終えたのだが・なにかしっくりとこない、文章が新聞記事のようで固い・娯楽性に欠ける・

ライターは某新聞社に在職していたのを想いだした<この癖は治らないだろうな~>これがずっと継続するとなると、少し不安を感じた。

社内は早くも次号の記事作成にと編集長は忙しそうだ~営業担当は広告を取って来なきゃと出かけるのだが・これが難しい・広告収入が無ければやってゆけない、雑誌の売り上げと広告収入で成り立つ訳でこのバランスがとれないと難しい。

広告料は雑誌の裏面・表紙の裏面・裏表紙の裏面とかは高額になるようだ・・初刊の広告売り上げは12万円だった、これではやってゆけない・

そう言えば愛人バンクの時に広告代理店の社長がいたはずだ<頼んでみようと連絡を取ると来社してくれた>大手飲料メーカーにコネがあるので話をしてくれるようだ、編集長に広告料金を尋ねると裏面は150万円・表紙裏でも100万は貰わないと・あれれ~それは少しばかり違うんじゃないかと感じた、おいらの計算では販売部数で広告料を算出するのではないだろうかと・

ましては新刊を出して間もない会社だし裏面でもせいぜい60万くらいでは・というよりも初回は無料でもいいと考えていた、大手企業の広告が掲載されれば呼び水となり・営業もやりやすくなるはずだと思ったが。

まあ~ここも経験ある編集長の意見を尊重することにしよう<メーカーさんに120万円で話をしてもらうことになった>今後、やれるかどうかは・ここに賭けてみよう・そう思った!

第二号はページ数も部数も増えて印刷屋に出すと、請求単位は1割ほど高くなっていたが想定内だったので・まあ~いいか・それで行こう<三号の時が問題だな~>

広告代理店の社長から答えがきた・掲載は難しいようだと・やはりミスったな~おいらの考えを通せば良かったかも・おまけに三号も印刷料金の請求額が又上がっていた・

こりゃ~参いったな~株式会社といっても個人投資なので、この後も毎月何百万の支払いを続けるとなると苦しくなる・となると借金をしなきゃいけない、借金だけは嫌だ~コネは無くもないが・日々借金が脳裏から離れない<そんな生活はしたく無い>

人に聞けば《会社は借金で大きくなるモノだと云うが》おいらの性格では無理のようだ・見切り千両にするか・早い方が損失もない(譲渡も考えたがそのような意見も聞かれなかった)所詮は水商売上がりの知識の無さもあってか・数ヶ月で廃業となった。

数年後に雑誌ブームが起こったが・これも安易さと執着心のなさでの結末だ~<良くも悪くも・気にしない>やりたいことを経験できたし・楽しく遊べた・アハハ!(お金儲けがしたい・出世がしたいと思ってたなら・方向性は違ってただろうとも感じた)

60)新幹線の窓から見えたモノ

広島駅

時間もできたことだし・久しぶりに故郷に帰り母親の顔でも見に行こうと、新幹線に乗り広島駅に停車した時に<車窓から見えたのは>あれ~今までになかった新築のビルがある『RECRUIT』と表示されている、ほう~新しく出来た会社なんだと思いつつ、

博多に着くとここにも駅前にリクルートの新築ビルがある<凄いな~こんな一等地にビルを建てられるなんて>それも全国・同時期にだ・こりゃ普通じゃないな~

三日ほどを博多で過ごし中洲で飲み母親の元気な姿を見て、大阪に戻りテレビをつけるとリクルートの社長がインタビューに応じている<すぐに違和感を感じた>あれほどの大きな会社を創業した人なのに・その風体・表情から喜び・自信・意欲が感じられない~この人は取って付けたようなダミー社長だ~ そう思った!

少し調べてみると・以前は東京の求人情報誌を出版してたようだ、小さなビル内で賃貸していた求人情報社が一部上場し、それも全国各地の一等地に何棟もの大きなビルを建てられるはずがない・

これは~政治屋さんが仕掛けた会社だな~それもトップクラスだ《政治屋さんって何でも出来るんだな~》これが世の中の仕組みだ~案の定というか社長は数年で辞めた《車窓から見た・この場面はなぜか印象に残った》

P-7に続く・・

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