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61)仕事って何だろう・・

若き頃:実家の呼び出しで離職を余儀なくされ・再び仕事を探す時に適職は何だろう?と考え<答えはやって見なけりゃ解らないだった>なに事もやれば慣れる<苦にならなくなる>自分に適してるかは・その時点判断次第に~至った。

もし仕事をしないで一生暮らせたら・幸せなのか<それはあり得ない>過去の自由生活体験済みだ~遊び方にもよるが”社会から取り残されている”そんな『空虚間』に陥る時もあった~

現在は資本主義社会<お金で世の中は動き・競走は当たり前>当然の如く格差社会になる、個人的には現代よりも原始時代に憧れる<男どもは畑を耕し・狩り・漁で汗を流し・女性は家事や料理で援護する。

仲間や家族との争いもなく自然環境の中でみんなと平等に暮らす・物欲を必要としない自由生活だ~この先に何かしらで人類社会滅亡すれば・再びやって来るかも知れない~アハハ~

62)何でも経験してみよう

さあ~そんなことよりも・次は何をしよう~この頃には仕事に対する概念がが変わってきたようだ・生きるために働くのではなく<遊びも仕事も同じではないか~人生もゲームみたいなモノ>要は・日々の時間をどのように楽しみつぶすか~

勤めは~時間と労力の提供報酬になるが・自営ならば好きなようにできる

この際に色んなことをやってみようか~そういうことができる仕事は~と・便利屋なら~なにか知らないことも多々ありそうだ・やってみよう。

借りていた心斎橋の事務所で便利屋を始めることにした、まずはスポーツ紙に便利屋の広告を出して《引っ越し・掃除・浮気調査・お手伝いから困りごとまでなんでもやります》とりあえずはこんなとこかな~・スタッフも募集で2名が来て4人になり・5人態勢でスタートした・まあ~なんとかなるさ~

広告をだすと来た来た~早速引っ越しだ~それも毎週土・日には依頼がある、トラックがないので格安のレンタカーを借りて運んでも・利益になった

ところがいざ引っ越しをやってみるとスゴク体力がいる、単純なようだが作業工程が多い、包装・持ち運び・積み下ろし・階段の登り降りとか立ったり座ったりで全身を動かす、一日三軒の引っ越しをやった時はクタクタだった。アハハ!

数ある仕事の中・引っ越しは相当にキツイように感じた、オフィスの引っ越しは大変だ~何しろ物が多い・必要ないものまでも運ぶ<いっぱい~汗を流した>

引っ越しの依頼が多いので・いっその事引っ越し業を始めようかと調べてみると、こりゃ出来ないわ~トラックの台数から駐車場従業員の寮設備がなければ認可は降りない・条件が厳しい~

なるほど《これが世の中の仕組みなんだ》と知る・既存業者を守るために簡単に新規参入はさせないようなってるんだ~よくある何とか組合とかはそういうためにあるのか~政治献金とかも絡んでくるわけだな~知らなかったな~

この日は東京の業者から電話がかかかってきた・ある調査をお願いしたいしたいと~<新聞に広告をだしてる便利屋は他になかったので依頼が来たようだ>

東京➡大阪へ出張すれば時間と経費もかかるが現地の便利屋に依頼すれば安くおさまる・と言う訳で調査は無事にこなしたが・東京の業者なら依頼者出張費を含めた請求をするだろう~・しっかりしてるからな~

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この日の最初の電話は若い女性だった<枚方まで鳩の掃除に来てほしいんですが>ハイ承知いたしましたと一人のスタッフに《どんなことでも何でもやります》ハイハイ主義で行っておいで~16時頃ニコニコ顔で帰ってきた。

なんと~30万円戴きました~という<依頼者は結婚して3年になるけど手持ちのお金の使い道がなくてあなたに上げるわ~とか>ほう~そうなのか~そりゃ~良かった~・相性が合ったんだ~

どうやら掃除は鳩だけではなかったようで《めでたしめでたし》彼には忘れられない《美味しい仕事》になったようだ・

63)派遣業の始まりかも

それはラブホテルからだった<日々の清掃を請け負ってくれないかと>取りあえず連絡先を聞き返事は保留にしてもらった、考えてみればホテル従業員は掃除担当が主になる、派遣の方が安くつくのかも~

タクシードライバーをやっているいとこに<何処か掃除屋さんはいないだろうかと尋ねると>自宅の三軒隣に数人のおばちゃんが時々集まっているけど掃除屋かもしれない・・

早速尋ねて行くとオヤジさんが一人ぼんやりと座っていた、聞けば依頼があった時にだけバイトのおばちゃん4~5人を廻し細々とやっていると云う・それなら・これはイイ話なので早急に連絡をしてほしいと・頼んでおいた

その後におじさんは掃除婦募集求人広告に出していた、2年後には大阪市内のホテルに掃除係を送り込む会社に発展した・解らないモノだな~これは派遣業の始まりだったんだ~オヤジさんはひょんなことから社長になった<おめでとう>

64)浮気の調査依頼がきた

いつかはくるのではと思ってはいたがやはり来たようだ・もし依頼があれば離婚はしてほしくないので・どうすればうまく解決できるだろうかと考えてもいた・依頼者は離婚目的ではなく<愛情あっての依頼であり・浮気を辞めて欲しい>が真意ではと思ったからだった。

依頼者と会った時にそれとなく言葉をかけることにしていた<浮気の原因で離婚はしない方が良いですよ・だった>世間体を気にして離婚に走る人もいるだろうし・最初に言葉をかけといた方が効果的かな~

最初の依頼は商店を営んでいる40代の奥さんだった・会うと即座に話を切り出してきた・予想通りというかそれなりに細かく調べている。

浮気の痕跡を調べるには<スーツのポケットや財布の中身を見たり・車内のにおい・落とし物・ダッシュボードに指輪や避妊具を入れたまま・トランクにはプレゼント等があったりする>ので・ある程度のことは見えてくる・どうも車内に痕跡を残す人が多いようだ・

浮気の曜日や時間とかも大方の予想できているので・後は行動や身辺調査・現場の証拠写真とかを見い出してくればよい・と言う訳で早速行動を起こすことになるのだが・尾行当日に出勤してきたスタッフの一人には笑った。

何を勘違いしたのかTVドラマの探偵物語に出てくる俳優さんのような皮のジャケットサングラス姿で出勤してきた・そんなに目立った格好じゃターゲットに気付かれるだろうと大笑いしながら・グレイ系の目立たない服装に着替えて出発~

それではと現場に到着し待機するのだがこれが結構難しい、2時間近くなっても出て来ないので少しばかり小腹も空き・近くの雑貨屋でパンを買って戻ると・なんと~その時に出かけてしまった~ドジな笑い話だ~

ひとときも目が離せない、映画やTVドラマの様に格好良くはない、ただひたすらに忍耐力を必要とする仕事のようだ~

浮気の当日

ホテルの駐車場に入庫しようとした時に奥さんは<当然>理性を押えることが出来ない・脱兎のごとく飛び出していった《あんた!なにしてんのよ~その女は誰なの》と掴みかかってゆく・ご主人はまさかまさかでビックリ仰天!慌てふためいてしどろもどろ・浮気相手の女性はただ茫然として判断ができないので・それとなくこの場を去るように・手で合図をした。

こうなるだろうと予想はしていた・奥さんは怒りで自分を見失っているので<お家に戻ってお話しされたらどうですか>と声をかけた・ご主人も他人に弱みを見られて・おとなしく従った・

奥さんは怒った分だけ収まりも早いだろう~ご主人は他人に見られ恥ずかしい思いをしたことだし・これは離婚にはならないな~これで良かったようだ・ここでなにか教わったような気がした<ホテルに入る前出た時では結果が異なる>

専門の探偵事務所のように現場写真を撮りまくり・詳細報告書を提出すれば離婚率高くなるような気がした》

特に芸能人は世間に晒されるので離婚も多いが、この時に<私は離婚はしません、転んだ時に支えるのが私の勤めです>とかの言葉を発した方が奥さん株も上がり・仕事も増えるのではと思ったりもする、まあ~世間に左右されず・信念を通せば後悔もしないだろうが~

週刊誌に暴露記事を出す記者は職業とはいえ・相手を傷つける事は理解できてるはず<スクープ記事で雑誌が売れればイイは~道義的とは思わない・そんな仕事は・やりたくない・

二件目の依頼は少し控えめな感じの奥さんに見えたが・前回に学んだ形で<一緒に行きましょうと誘った>到着前に週刊誌を丸めて渡し・これで思いっきりご主人のお尻を引っ叩いてあげればと・現場に着くとオロオロとしていたので<急いで急いで>とけしかけた・この時に背中を叩かれ<止めてくれと逃げ惑う>光景はコメディを観てるようだった・アッハハ~

浮気調査は4件だったが・いずれも離婚なく終えた<これは最初の奥さんに教わったようだ>離婚になればその犠牲者は子供になる<一生を左右する大問題だ~>片親では愛情も教育も半端になってしまう、双方にとっても良い事は何もないはずだと勝手に決め込んでいた。

知名度の高い人は浮気の代償も大きい・一度失なった信用を取り戻すには大変だろう・おまけに浮気相手に子どもでもできたなら・取り返しがつかないだろう・くわばら くわばら・

便利屋は調査の専門業者ではないので・利益よりも円満解決のほうが楽しい・雨降って地固まるで~婦関係を見直すきっかけになれば~

65)年賀状の依頼は組事務所だった

それは年末も近い12月23日だった、年賀ハガキの宛名を毛筆で書いてほしいとの依頼がきた・宛名書きにしては少し遅いのではと思いつつお伺いすると、高級マンションの一室は自宅兼・組事務所になっていた。

広めの玄関から廊下を歩くとピカピカに輝いている・周囲も綺麗に整理整頓されてスキがない<バーテンの時にこんな話を聞いた事がある>刑務所に入るとやることがないので・監房の中はホコリが一つもないんだ>と・ここにもそんな人が居るんだろうな~と思いつつ、

部屋に通されると組長は毅然として座っている・取り敢えずは料金を伝え・350枚の年賀はがきを預かり部屋を出た。

色々な依頼がくるだろうと事前各種登録者名簿から・年輩の方なら間違いはないだろうと60代女性を選び・女性宅に訪問した<年賀はがきの書きかたはおご存知ですか>と尋ねると・ハイ大丈夫です・と答えが返って来た。

名簿を見せ・この様な内容です・肩書が少しばかり多いので間違いの無いようにお願いしますねと告げ・名簿と年賀状を渡した・まあ~60代で筆書きが出来る人なら大丈夫だろう・細かく説明するのは失礼かも<これが浅はかだった>28日に貰いに行き・出来上がりのハガキを見た瞬間に『冷や汗が出た~』うわ~どうしよう・書き直すには間に合わない・

それは住所・番地・肩書・名前とか<行も列も不揃いの箇所が多い>困ったぞ・字の大きさもマチマチだったので苦労して書いてくれたんだ~頑張ったんだな~とは読み取れたが・今更しょうがない・不揃いの部分を指摘し今後はこのように書いてくださいと伝え・手当を渡して帰った。

参ったな~修正は無理だし・まずは謝るしか手立てがない・事務所に出向き組長に<この様な仕上がりになってしまいました誠に申し訳ございません>これでは料金を戴く訳にはゆきません・なにとぞご勘弁ください・お願いしますと・平身低頭に謝った・

傍にいた若い衆が、けじめをとってもらわないかんな~と言葉が聞こえてきたが、そんなことはどうでもいい・ひたすら謝り続けるしかない~組長は腕組みをしたまま・しばらくして首を縦に振ってくれた<ありがとうございました・ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした>と言葉を残して帰った、ああ~なんとか無事に治まって良かった・ホッとした・

確かに文字数が多かった・住所の他に何代目・何々組・OO組長や何々舎弟頭とかの項目の書入れがあった》

・会社関係ならもっと厳しかったかも知れない・

66)便利屋の仕事はさまざま・

結婚式を間近にした男女が事務所まで出向いてくれた、男性側身内がいないので式場に友人や知り合いとして何人かを出席させてもらえないかと<それはそれはおめでとうございますと言葉をかけ>7人に行ってもらったが、この人はたいそうに喜んでもらえた、お祝い事だし料金も日当だけにしておいた。

自宅や部屋のゴミを処理してもらえないかとの依頼は時々ある、行けば大量の不要品やらで足の踏み場もなく、最初は<うわ~なんだこれは>と思ったが、どうやら他人ごとではないようだ、新しいモノを買って古いモノを捨てられない人は・いつかは・こうなるかもしれない。

世間体もあってか時間帯も深夜・早朝にしてほしいとか・半数は女性で片付ける気持ちになれない・体が不自由・ゴミ捨てが面倒とか理由は様々で・軽トラックならすぐに満杯になる・これを市の処理施設へと運ぶ。

公団マンションに住む60代女性は・早朝に非常階段を降りる音が部屋まで響いてくるので困っているとか、原因は新聞配達員が階段を駆け下りるようなので近くの販売所に出向き、苦情が出ているので対処するようにお願いをした。

ある時はおばあちゃんがデパートに買い物行きたいと云うので一緒に付き合って貰えないかとか:4月には大阪城の花見席の場所取り依頼数件あり前夜から徹夜で待機したり:チケットの購入:手に負えない荷物運びの手伝いとか。

<なにかとあるもんだな~>

あすか君が結婚した

スタッフ一番手の明日香君は一人引っ越しの女性宅に行った時に<縁あって彼女と結婚することになった>その後に彼は美術品や骨董品を扱う古物商派遣社員として行ってもらった。

彼は美術品や骨董品の査定や目利きが勉強できて面白いと言う<どうやら彼に合ってるようだ>結婚もしたことだし・便利屋よりも良いだろうと社員として勤めるように計らった・

これを機に便利屋を解散しよう

依頼仕事もひと通り経験できたし・スタッフには先行きの見える仕事に転換して貰おう・卒業かな~

67)古物商の相談ごとは

古物商は一般的にはあまり知られていないが<各地美術道具市場(天下茶屋にもある>そこへ業者が物品・骨董品・美術品を持ち込みオークションに出したり・売買を行う・開催日には日用品から高価な物品迄が取引されている。

明日香君が勤めて一年後に<店でトラブルが起きて困っている>と相談にきた・じゃ~いい機会だ~応援するからと独立を勧めた~骨董品買いますの広告文を教え・開業した・スタート直後から食えるようになったので・まずはひと安心

数年後にTV放送【なんでも鑑定団】が始まり・骨董ブームになった・彼の独立は大正解だった~TVの鑑定士価格を上げるほどに<手持ちの資産価値>が上がるので一石二鳥だ~

あすか君の相談事

ある日相談したい事があるという<話を聞くと>資産家の奥さんで<主人が亡くなり・高価な美術品が沢山ある>それを親戚達がねだって来るので困っている、絵画や美術品などの良いモノ選択して預かってほしい

倉庫に保管中だが・なんと~その奥さんもハワイの別荘でお亡くなりになったという<どうすれば良いですか~>世の中にはこんな事もあるんだ~

死人に口なしか~と笑って聞き流し~答えは出さなかった~誰かに話を聞いてもらえれば肩の荷が降りるものなので、あとは本人が決断するだろう<数千万円のモノが多数あったようで>その後も聞くこともなく・今も知らない・

68)ギャンブルの必勝法

便利屋を辞めて・少しばかりホットしたような気分~多様な仕事から解放されたせいなのか~それとも飽きたのかな~次は一人でやれるビジネスはないだろうか~・ぼんやりと天井を仰ぎ見ながら・

あの頃はよく競馬場に通ったな~その時に競馬必勝法を考えたが・あんなもの・売れるだろうか?

それでは~と競馬雑誌を買って広げて見てみると・あるある競馬必勝法広告が載っている・やっぱし買ってくれる人がいるんだ~これって特殊な職業だな~何んでもいいや・これやって遊ぼう・

それでは購買者を計算をしてみよう・人口が1億人・成人・男女・地域からギャンブル人口は・その中から購入者は何パーセント・え~と・なるほど~こんな数字かな~これ以上考えても答えは出ない~

あの時に考えた必勝法を想いだしつつ・原稿作り➔印刷➔おっとと・その前に事務所を借りなきゃ・と黒門市場近くの日本橋通りに小さな事務所を借りた・

電話受けの事務員さんと~その時にどういうわけかディスコでウエイターをしていた・上原君と日本橋で偶然に出会った・彼に手伝ってもらおう~

必勝法はポケットに入る手持ちサイズがいい~まずは2000部を作り<売値は一部一万円>他の必勝法の価格を参考に設定した・こういうものは特殊なので値段も高い・ギャンブルをする人は藁をも掴む思いで何かしらのヒントを求める・

売り場はギャンブル場周辺の書店に置いて貰おう・広告に書店名を載せれば書店も納得してくれるかも・これなら営業も楽だろうし・

上原君は全国の公営ギャンブル・場外馬券売り場周辺の書店に営業で行くことになった、書店へのマージンは一冊3千円にしよう(一般的には22%位)これなら置いてくれるだろう。

書店に頼みに行くと意外とスンナリだった<書店からすればマージンは高い>ただ置くだけでいい・上原君は九州熊本から北海道旭川迄行った<彼は全国を旅したこんな経験はなかなかできない・ひと回り大きく成長するだろうな~おいらが20才の時に新宿~札幌に行った時のように~

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東 京

書店名を掲載した広告を九州・大阪・北海道のスポーツ紙に出すと・予想通りだった・書店が無い地域からは毎日のように現金書留が届いた・

最後は東京だ~広告料は大阪よりも高いが人口数でそれなりに売れるかも~大阪では東京の広告は扱っていなかった・電話帳で広告代理店を探し依頼した~

反応が速い~掲載日の翌日午後現金書留が届いた~それも155通も来たので驚いた~やはり東京は経済規模と購買力が違うようだ~本屋の売り上げ部数も大阪の4倍以上だ~・

69)ギャンブル依存症だった

それは土曜日の午後だった・事務所で雑誌を読んでると・ピンポーンとなるので出ると、どことなく薄汚れた姿の男が立っている、東京から来たと云うので取りあえずはとソファーに座ってもらい話を聞くことにした。

35歳独身鉄工職人だという、20才頃からボートレースをやりだし・勝つことがなく・毎月の給料は諸手当を含めて42万円・全て消えてゆくとか・やはり<東京は給料が高い>

余程思い悩んだのだろう😔表情も疲れはてている<これは重症だ~>

<ボートレースは依存症になり易いと聞いた>エンジンの音だけで興奮すると言う

ひと通り話を聞き・答えはすぐに出た!

解りました:いいですか~<私の言葉をよく聞いてください>あなたが此処へきたのは<運命です>あなたの先祖が私に会うように導いたようです・理由はね~あなたのギャンブルを辞めさせるためです。

人には向き不向きがあってね<あなたはギャンブルをやってはダメな人なんです>何年も負けてた人が・今から勝てるようになるってことは100%ありません・あなたはそれに気付いていなかった【今日限りで辞めなさい】😬

あなたは『この言葉を聞く為に此処へ来たんですよ』

あなたの収入なら堂々と奥さんと子供を養うことが出来ます<賭け事に使っていたお金は全部奥さんにあげなさい>それが今からのあなたの生き方です☺️幸せになれる道です・

もう大丈夫です<今なら間に合います>これからは自信をもって生きて行きなさい・解りましたね『すぐに奥さんを探しなさい・あなたを待ってる人がいます』

遠い地へ足を運び予想とは全く異なる説法を耳にした🙃<帰りの列車の中で言葉を思い返せば・目は醒めるだろう>これはまさに彼の先祖が導いてくれた・私はそう<思っった

70)公営ギャンブル場巡り

ギャンブル必勝法は広告さえ出しておけば書店でそれなりに売れてゆくようだし、毎日事務所で待機していても退屈になる、それじゃ~とアルバイト男子と一緒に全国の公営ギャンブル場を廻ってみよう。

カードチラシを作成し・開催地の駐車場に止めてある車のドアーにチラシを挟んでおけば確実に見てくれる、そこから注文があれば旅の経費はできる<これなら旅と人間ウオッチングを楽しめる>おいらにはピッタリだ~とスポーツ紙で開催地を調べ・二人で車に乗り出発進行~

あるある~競艇・競輪・競馬・オートレースとほぼ何処かで開催されている、おまけに日本はパチンコもありでまさに世界一のギャンブル王国だと気付く・

それにしても日々全国のギャンブル場に投じる金額を計算すれば一体どの位になるんだろう・おそらくとてつもないになるんだろうな~考えると恐ろしい~

最初は徳島の鳴門競艇場だった、入口から人もまばらで館内は薄汚れて灰色だ~足元も黒く汚い・驚いた~これじゃ遊びに来ないだろう~舟券を買う気もしない・取りあえず・駐車中の車にチラシだけは挟んでおこう・

場内をひと周りするが食堂も汚く食べる気もしない・レース場を見渡し観察してはみたが・活気がなく売り上げも上がらないだろうな~此処の場長はまったく勉強不足のようだ・早々と去ることにしよう。

次は丸亀競艇場から松山競輪場・こちらの方は客数も多く賑わっていた<やはり地域差がある>ギャンブル場を視察すれば地域経済も読み取れるようだ~やはり夜の街も賑わっていた・松山のスナックのママは愛想が良かったアハハ~

本州に戻り・小島から広島・京都・愛知県・浜名湖へと・この浜名湖の競艇場には驚かされた・何しろ綺麗だ・駐車場から場内迄全てが整備されてゴミもなく警備員も配置されている・子供の遊び場もあり女性客もいる・鳴門競艇場とは月とスッポンの差がある~所変われば品変わるとはこのことだべ~

そうこうして四国から関東周辺まで公営ギャンブル場の人間ウオッチング食べ飲み歩きを20日ほど楽しむことが出来た・面白い経験だった・

必勝法を買ってる人の中に記者がいたようだ、彼らも何かと参考になるモノを探しているんだ~それまでの買い方は均等買いだったが・これを配分買いで掲載する記者が出てきた・参考にしたようだ。

これはあるだろうと予測し・事務員に苦情対応の説明をしておいた・なにせ一万円もするものだし、ヒントにもならないと思えば文句の一つもあるかもと・ところが一件もなかったので不思議だった・

この仕事も一年と決めていた・友人は利益があるのになぜ辞めるんだと聞いてきたが、こういうものはひと通り売れれば尻すぼみになって売れなくなる・世代が変わって15年以上を経過してやれば・少しは売れるかもと説明した。

コレだけはいつも当たるものではない、中には20代の若い女性を表に出して勝利の女神とか・そんな文句に騙される方も無知すぎる・中には一点張りで的中・なんてものはも甚だしい・

この手の予想屋は登録料をだまし取り・頃合いを見て・社名を変更しては繰り返す・余程に人を騙すことが好きなようで・これは詐欺だ~・なのに広告屋の清水さんは・やってくれと頼んでくる・彼にはそれも仕事なんだろう。

集金旅行に行った

この仕事には付録がついて来た、本屋さんはお堅い人ばかりと思っていたが<そうでもなかった>振り込み予定日が過ぎて催促しても支払わない店が・あるある<京都・山梨・群馬・埼玉・福島>へ遊びがてらに関東地方をひと回り集金旅行を楽しんだ<在庫の残りは売れれば小遣いにして下さいと・言っといた>

P-8につづく

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