71)輸入業をやってみたい
え~と次にやってみたいことは・一つあった・何でも良いので輸入品の販売業を経験したい~と思ったことがある・新聞に目を通すと・あった~貿易実務教習・週二回・二ヶ月間・行ってみよう~


これなら通信教育よりも早い<なんでもいいやと本町に通うことにした>内容は書類の書き方や貿易取引の流れだった・なんとなく解った様な気も<要は国内商品が海外商品になるだけの事なんだが>
それでは販売する商品を見つけよう~この頃人気絶頂期の近藤真彦がビリヤードをやりだし<テレビ放映されていた>これはブームになるかも~雑誌を見るとビリヤードキューを販売している・販売元はアメリカになっているが、あれ~これは日本製なのにどうしてアメリカからの方が安いんだろう・よくわからない~
その日・事務所前の通りを歩いていると女性に声をかけられた、誰だろうと思い振り向くと以前バンドのオーディションでマニラで知り合ったマリアさんだった・驚いた~・
彼女は来阪し結婚~子供も出来たとか・仕事はレストランで歌ってるという・それにしても偶然だな~連絡先を聞いておいたので・彼女にアメリカの販売元にオファーを出してもらおう・タイプライターを買ってきて英文でビリヤードキュー等を注文してもらった。


さっそく届いた商品をカメラ撮りしてスポーツ紙に広告を出す<最初の購入者は熊本からだった>遠方から注文が来るとは・やてみなきゃ解らないものだ~・時々事務所に買いに来る人もいたが、それだけでは数は売れないのでビリヤード店へ営業にいってみようか~
営業はやったことはないがTVドラマとかのモノマネでいいや・電話帳でビリヤード場を探して行くことに・車も荷物を積める商業用のハイエースバンに買い替え・ビリヤード用品を載せた。

ビリヤード場に行くと3軒に一軒が買ってくれた・本数も10~20本だ~<これなら地方営業に行っても売れそうだ>これは近藤真彦のおかげかな~
ところが5ヶ月が過ぎ<国内メーカーから電話が入り>仕入れ先を尋ねられた~

《おいらは馬鹿正直なので・つい仕入れ元を喋ってしまった~》
72)輸入品は為替レートで価格変動
なぜ国内メーカーから電話があったのだろう<その時には気付かなかった>ところが数日後にアメリカへ再注文した際に<メーカー要望で取り引きを停止されたとか>どうやら国内より<輸入の仕入れが安かった>ようだ・それは為替レートによるものだと・知った!

この時の1ドルは165円だったが<アメリカの会社がそれ以前の円安契約なら>ドル建て仕入れは・半値くらいで買えたはずだ~
当店もアメリカからの仕入れで販売価格が安かった・メーカーが疑問に感じ・電話を寄こしたようだ・これは違法ではないが・しょうがない~
それにしても為替レートで輸出入価格がこれほどに差があるとは~ということは日本円が高い時にレートの低い国から輸入すれば<輸入品は安くなり・物価安になる>逆に<円安は輸入価格が上がり・物品は高くなる>
1ドルは何円は知ってはいても、市場価格に反映されているとは<考えたこともなかった>・と言う訳でビリヤード商品の輸入販売は出来なくなった・これ又・卒業になちゃった~
今~日本米が国内よりも外国の方が安く販売されているのも・ドルやユーロで仕入れたからであり・JA関係者が国内価格よりも2割高で横流しをしても・欧米からは安い買い物になる・2割高なら大儲けだ~(寿司やおにぎりで需要がある)
73)会社勤めをやってみたが
その頃だった・梅田の第三ビルで高級鍋?の販売業をやっていた加藤さんから連絡が入り・久しぶりに会った・今は天六で仕事をやってるので・うちに来ないかと誘われ・それではと勤めることにした。
<近商>という社名で社長・専務・常務と経理担当・事務員二人、そしてディスコ時のボーイ長・三上君の7名だった、ところがこの会社は何をやってるのか業務内容が皆目解らない、ビルのワンフロアーを借りているので資金はあるようだ・疑問に感じて社長に何をやってるんですかと・質問をしてみると・
不動産業というが物件資料もない、なにか輸入業をやりたいとは言っているが具体的な話はなく、曖昧な返事しか返ってこないので・それ以上は聞かなかった・
ある日社長がこの書類を東大阪迄届けてくれないかとベンツのキーを渡された、この頃のベンツは頑強な造りで主に暴力団が乗る車という・イメージだった・

それではとベンツのハンドルを握り駐車場を出て走り出すと・すぐに気づいた・なんだこりゃ~周りの車がみんなよけている・街中でも車1台分の空間がある・広い道路に出るとこれがまた楽だ~左右の車は遠慮するようにスピードを落とし・前方を走っていたダンプカーまでが避けてくれる・ポルシェも・
これならハンドルさえ握っていれば<真っすぐに走って行ける>驚いた~乗るまでは知らなかった・ベンツは高齢者や障害のある人に乗ってもらう車だ~
それにしても会社ではやることが・なにもない・社長・専務・常務と肩書はあるが外出が多く社内にいない、三上君にそれとなく会社の事を尋ねてみた<するとココの社長は和歌山で詐欺をやっていたらしいですよ>そういえば・いつしか週刊誌でそのような記事を読んだことがある。
そうなのか~それで社名も何となく名の知れた会社と似通った名前になってるんだ、詐欺をする人は大手の類似名を使う~
だが三上君だけは仕事があるようだ、彼は社長の指示でフィリピンへ行ったり来たりしていたが、社長との会話では女性の名前しか出て来ない・どうやら社長はフィリピン女性がお目当てのようだ~ガッカリ・
その時に加藤さんと親しい23歳の三浦君を知る、彼はあずき相場(小豆の先物取引)の会社で営業をしていた・子供の頃に親父の知人たちがあずき相場で・やれ儲けた・やれ損をした・と騒いでいる光景を想いだした。
それではこれも経験してみよう・三浦君に投資金を預けた・彼ともよく飲みに行った・ふた月ほどが過ぎた頃に彼の様子がおかしいので問いただすと、儲けさせて上げようとの思いで資金を動かしたが・負けてしまったようだ・おまけに知り合いにお金を貸していたが・これまた蒸発して居なくなった。
74)親友の健ちゃんが居なくなった
健ちゃんとはたまに連絡を取り合っていたが<ここ数ヶ月連絡が取れなくなっている>数日後に手紙が来たので読んでみると、貝塚市の精神病院に居るというので慌てて行ってみた。
入口で面会の手続きを終えて・案内してもらう・入口には大きな扉があり・それを開かないと中に入れない・二階の廊下を歩くと学校の教室のような部屋が幾つかあり・各10名以上がいた・誰かが来たようだ~と・多数の患者がバタバタと走り寄ってきて・窓越しに覗き見してる・


部屋の外窓は鉄格子で囲っている<どうやら部屋から外には出れない造りのようだ>面会室で健ちゃんと30分ほど会話を交わしたが、どこかがおかしいとは感じなかった。
帰りの電車の中で会話を思い出すと<辛いことは薬をあれこれと飲まされるという>どうやら医薬品業界が新薬開発の際にモルモット後の最終段階に人体実験を行うが・この時に利用されているようだ。
これと似たようなことがある、アメリカでは新薬のテストに刑務所の受刑者が服用するようだが、ファイザー社が開発中の新薬《血圧の降圧剤・バイアグラ》を受刑者に飲ませると<とんでもない結果になった>受刑者達の下半身が元気になって困ると言い出したのだ~
これにはファイザー社もビックリ《瓢箪から駒》まさに棚からボタモチだ~バイアグラを精力剤に変更・世界中に販売~莫大な収益源になった~
昔はチンパンジー98.8%が実験用だったが・高額のためにモルモットに変更!
健ちゃんの入院はショックだ~
健ちゃんは玉造にある施設で育った、16才で梅田のバーテンが初仕事だった・そこからの付き合いになる<家庭環境に恵まれない子供は:心のゆきどころが友達がになる>健ちゃんも友達を大切にした<似た者同士だった>3才年上の兄がいたが・実の兄よりも・おいらの方がお兄さんのようだと・言っていた・
健ちゃんのファッションセンスは抜群だった
20代後半だった・健ちゃんと千日前の喫茶店で待ち合わせ<その姿に驚いた>センスの良い伊達メガネをかけ・アタッシュケースを持ち・若草色のオーダースーツは一枚物の生地だった・肩に縫い合わせがなく・しわ一つとないスーツを着こなしている《いつもどこか違っていた》


(いつも二人はオーダースーツだったが・彼のセンスには到底及ばない>
彼は23才の時に白色カローラを買い、一ヶ月後にボンネットの左・右とトランクをグリーン色で囲んでいた・何とも可愛い新鮮な車になっている<健ちゃんが家庭環境に恵まれていたら>良いデザイナーになっただろうな~と感じていた《いつかは健ちゃんを迎えに来よう》
近商に出勤したのはいいが
社長はフィリピン女性の追っかけでしかない<やる仕事もない>ここに居ても無意味なので辞めよう~長い間・楽なことばかりが続き~飲んで遊んでもつまらないと思えてきた・
この際一度原点に戻って肉体労働をやって頭を冷やしてみようか~元々肉体労働には抵抗がない・子供の頃に力仕事をやって汗を流した後は・気分爽快だった・
みんな捨てて・ゼロからのスタートを試してみよう《この時45才》少しばかり自暴自棄になっていたようだ~
1)飯場土方作業員をやってみよう・へ戻る

75)出直しのスタート
1)飯場土方作業員からの続き
心機一転・やり直しだ~手持ち資金は40万円・というのは大阪を出る時に・預金や車を売ったお金は彼女と別れる時に残していった、彼女は小さなラウンジを始めて利益も100万円を超えていたので・やってゆける~
この資金で何ができるだろう
土方の寮に普段は読むことのない・大人向けの雑誌・がよく転がっていた・見ると雑誌の中にアダルトグッズ卸します(雑誌・ロマンポルノビデオ・大人のグッズ等)という広告があったので・これなら小資金でいけそうだ・要はどう売るかの問題だな~
男子寮へ<カタログに特典を付けてを郵送>すれば複数の人に見てもらえるかも~不足商品はその都度に買い足してゆけばよいだろうと・定番の商品を購入<通販用のカタログと配布用のチラシを作成する>
パチンコ店なら男子寮がある・ここをメインに各会社の社員寮にカタログを送ろう・ローカルな地域なら娯楽も少なく退屈してるかも・
チラシは午前中にあっちこっちへ配布して廻ろう・マンションの自室を整理して店舗代わりにすればいいや・まあ~やれば何とかなるさと言いつつ・
♪ カタログを郵送するとすぐに注文が入った・即日発送だ~
チラシも配布するとポツリポツリと電話が入る・場所を教えるとお客さんがマンションへ買いに来てくれた・そうなのか~こんな商品は表通りの店舗でなくてもいいんだ~こんなところの方が雑談もできて常連になったくれるようだ~なるほどね~これまたやってみなけりゃ解んねえもんだべ~

ひと月も過ぎると中州へ飲み歩くようになった・中洲大通りには<飲食店の案内掲示板がある>この中でキャバレーとクラブを除いた全部の店に入ってみようと・いつもの悪い癖が出て二月で全店飲み廻った、どうもこれは病気のようだ・
ひと通り飲み歩いたので小さなスナックに通うことにした<ここはママと二人の女性がいた>19才の女の子はいつもニコニコ無邪気でその表情には癒される、カウンターで飲んでると女の子の会話が聞こえてきた、どうやら彼女の誕生日は4日後らしい・

そうなのか・じゃ~花をプレゼントしようと誕生日の前日に花屋さんに行くと<真っ赤な蕾のバラが目につき・一万円分を注文>送り主の名は入れず<誕生日おめでとう・いつも笑顔をありがとう>で届けるように頼んだ・
それから4日後に飲みに行くと・又二人の会話が聞こえてきた<あのバラの花は誰が贈ってくれたんだろうね~>それも蕾の花よ~きっとOOさんかもそれともOOさんかしらと・どうやら喜んでくれたようだ・
良かった・誰だか想像した人とでも縁があればそれでいい・つまらぬ事を言って夢を壊せば台無しになると・少しばかりいたずらをしてみた・
76)とんでもない体験だった~
この日も:いつもの様に週刊誌を読んでると《今、東京で若い女性に大流行り》これを飲むと気分がぶっ飛ぶようだ~と何やら面白おかしく書いてある、そういえばディスコでウエイターがそんなモノを飲んだことがあると言ってたような
暇つぶしに試してみようかと通販で買ってみた<酒と一緒に飲むと>よく効くようだと書いてある・じゃ~何処かへ飲みに行ってそこで飲んでみよう・
天神エリアにある初めての店に入った・カウンターに座り・ビールと一緒に飲んでみたが別に何とも反応は感じない・まあこんなもんだろうと・もう一錠を追加ビールとで飲み・店を出た、中州で飲み直そうと100メートル程歩いた・ここまでの記憶はある《その後が思いだせない~》
翌朝に起床すると、あれ~外出着のままで寝てる~部屋が散らかってる・どうしたんだろう・こんなことは経験がない、昨夜は何をしたんだろうか・あ~飲みに行って例の錠剤を飲んで店を出たが・その後の記憶が全くない~
慌てて何か手掛かりはないかとスーツのポケットを探ると<名刺が一枚出てきた>店名と女性の名前が書いてあるが・まったく身に覚えがない~

夜になって名刺の店に行ってみた《いらしゃいませ~昨日はどうもありがとうございました》と妙に愛想がいい・話を聞けば・これ面白いからと<私も勧められて飲んだの~>伝票を書き間違えたりで何が何だか判らなくて大変だったのよ・
と言葉が返ってきた<いや~それはどうも申し訳ない・ゴメン>と平誤り、早々と店を出て次は行きつけの店に行ってみると、昨日は大丈夫だったの~すごく飲んでたみたい・どうやらべろべろ状態で深夜に来店したようだ・となると空白が3時間以上もある・他店にも行ってたことになるが・これは不明のまま~
《いくら飲んでもベロ酔いの経験はない・全ての記憶が消えている》
これは危険だと恐怖心を憶えた・こんなものは二度とやらないと破棄した・これは今も市販されてる「ハイミナール系」の睡眠錠剤のようだ・好奇心もほどほどにしなきゃ~と反省・
苦い経験もしたようだし・博多も一年ほどになる・そろそろ大阪へ戻ろう~
77)やっと大阪に戻って来た
仕事はアダルトグッズの延長になるが<手伝ってあげると博多から二人がついて来た>全国のパチンコ店や社員寮にカタログを送ったり・雑誌広告をだしたりで利益は3倍以上になった。
これでどうやらやってゆけそうだ・三ヶ月が過ぎて二人は新しメンバーと入れ替わった・受注作業は任せておけば大丈夫~後は健康でアクシデントの無いようにやってくれれば~
昼間は友人に会いに行ったり・夜は日々飲み歩く・それもどこにでも入って行く・スナックのドアーを開いて中を覗いて逃げるのは失礼なので、マスターやおばあちゃんの店でも・これは今日の縁だと・機嫌よく話を聞き時間を過ごす・
ある店で女の子から今度生まれ変わったらなんになりたいと質問された、えっ~一度もそんなことは考えたことがなかった・たとえ行きあたりばったりでも・その都度に試行錯誤をしながら闘って生きてきた~つもり
もう一度人間やるなんて、そりゃあ疲れるわ~もう十分だと思った・

この夜は坂町のスナックビルに入った<ドアーを開くと店内が妙に薄暗い>コワモテのマスターが・いきなり一言・女の子が来てないので帰ってください・
と・云われて店を出たが・この時間に女の子が出勤してないのはおかしい、マスターは素人ではない雰囲気だ~解った~キャッチバー(ぼったくり)だ~
女の子は街中をウロツキ・カモになりそうな男性に声をかける<知ってる店があるので飲みに行きましょう>とかで誘い・一時間も座れば数万円は請求される・売り上げは店と女の子と半々になる。
これなら時給で働くよりもカモ客を2~3人キャッチする方が収入になる、店側は何人かの女性を泳がし5~6組入れば10万超えの利益になる<給料も払わなくてよい>なるほど<店選びも少しは考えて入らなきゃ~とマタマタ反省>
健ちゃんを迎えに行かなきゃ
時間と余裕が出来たので健ちゃんを迎えに行こう、貝塚市の病院に行き<保護者になります>と手続きを終えて退院させた、仕事場で空いてた部屋と毎月18万円を渡すことにした、健ちゃんは酒が飲めないので飲みには行けないが、一緒に食は楽しめた・毎日機嫌よく過ごしていたが・三ヶ月後に蒸発した・
長い間の病院生活で考え方が変わったのかも知れない、病院では保護担当で優しくしてくれるおばさんが居て・付き合ってると言ってたが・それが理由なら良いのだが、又遠くへ行ってしまったようだ・
78)株式投資をやってみた
仕事も遊びも落ち着いたし~他に何かやりたいことは?株はまだやってない~じゃ~やってみようと・株式投資の雑誌を買い漁って・にわか勉強を始めた~


難波の日興証券が入り易かった・扉を開くと正面に8人程の女性が横並びの窓口で待機している・足の向くまま座って廻りを見渡す・あれ~一番ブチャイクな女性の席だ~まあそんなことはどうでもいいやと・調べといた銘柄を300万円買った・賭け事の知識は多少ある訳だし・少しは勉強もした、株の流れも読み取れるだろうと単純に考えていた。
そんな中・友人の中にグループ活動やあれこれと入会好きなのがいる<彼は〇〇の株が値上がりするらしい>と云う、どうやらこれを触れ回っているようだ<彼はおいらが株をやりだした事を知らないので聞いて聞かないふりをしといた>
銘柄を調べると長い間動きがなく<そろそろ動きそうな感じだ>株価も手頃だし・これも買おう・年末には両方合わせて税抜き1000万円の利益になった、彼のいった銘柄は3倍ほどに上がった<やはり株は操作だ~>
当然・多くの人が投資すれば値上がりをする、彼や彼の知人達が情報を広めて行けば・こういう事もあり得る訳だ~この様なあぶく銭を稼いだ人達が《ベンツに乗るのか~》と思った。
新しい年を迎え何か値上がりしそうな銘柄はないだろうかと探すと・これはイケそうだ~とある銘柄を買った・3ヶ月経過しても変動はなかった・月末に証券会社の担当女性から電話が入った・なんだろうと思いつつ・話を聞けば。
現在の銘柄は値上がりしそうにないので・買い換えたらどうですか?と言う<そうなのか~う~ん解った>そう言われると信用するしかない~じゃ~買い換えようと<売って他の銘柄に買い換えた>


翌日の夕刊紙を見ると<ア~売った株が一日で倍以上の値上がりだ~>次の日も又次の日も一週間で3倍以上に値は上がった・担当女性からはすみませんと謝りの電話が来たが、どうも納得がゆかない~友人にこの件を尋ねると・
証券会社の担当者は歩合制の月末決算で・その月の成績を上げるために電話を寄こしたようだ・これは違反行為に当たるらしい、結構な利益だっが責めてもしょうがないので連絡はしなかった・こういう事もある~
証券会社や大口投資家は何がしらの操作で利益を得るものだと思っている・大量に買えば株価は上がる・資金力がある程に操作はたやすい、資金力がなければグループ買いで買いあさる<どちらにせよ人為的に操作できるのが株だ>
近年:株はアメリカ型の投資スタイルに変わった《国策で企業利益を優先させる》銀行利息を下げ➜株式投資を推進(預金から株投資)➜企業資金は潤い繁栄➜法人税収の増益➜国の財政が良くなると・判断したようだ。
だが庶民は企業利益優先になり・電気製品や車の値引き競争は無くなった・昔の<新品価格と今の中古品価格>が同程度になっている、若い人は車を買えない・街中で新生活を始めたカップルが中古品を眺める姿を見てると可哀そうに思える、かろうじて100均やネットの中国製品に救われている。
《アメリカに似た格差社会になった・なのにアメリカよりも株主還元は低い》
孫正義と前澤友作
この二人は面白い:2019年後半に前澤ZOZOはヤフー傘下に入り・前澤氏は保有株売却で2400億円ほどを手にした<もし売却が無ければ>新型コロナ感染症の影響でZOZOは赤字経営で倒産を余儀なくされたはず・が・絶妙のタイミングで孫正義氏から買収の話がきた(前澤氏にはツキがある)
孫正義氏は本業から転身・アリババ創業時➜馬雲(ジャック・マー)氏に2000万ドル(約24億円)を投資➜ニューヨーク証券取引所に上場した時は➜時価総額25兆円になった➜これを機に投資家として大きく動き出した。


ところがその後の投資は鳴かず飛ばずのクズネタ買い、おまけに新型コロナで損失の連鎖となり、S・Bグループは21年度2兆円超え・22年度3兆円超えの大赤字を出すが<なぜか倒産しなかった>
ジャック・マー氏はその後に中国から失踪➜日本に滞在(孫さんと仲良し)
なぜ倒産しないかった~からくり
そこには政府の思惑が絡む:貯蓄から株式投資を推奨する最中に<ソフトバンクが倒産すれば>多くの株主が損失を被り混乱が生じる「投資は危険」と判断され思惑が外れる<それよりも国の機関も運用資金としてソフトバンク株に流れている> 当然の如く政治家の個人資金も大いにある・


《倒産させると年金が払えなくなるのだ~と言う訳で九死に一生を得る~昭和の時代なら倒産 》
世界を動かす人達
投資家➜証券会社➜銀行➜国➜その上に世界のマネー市場を動かす人達がいる《金・ダイヤモンド・株価・為替相場》を操作している・それは一種の安定にも繋がるのだが・利益は天文学的になる・フリーメーソン・イルミナティ~
そのTOPの居住地は一番安全な国スイスに住む・スイスは人口比率で100%以上の核シェルターを持つ・公園のシェルターには食料備蓄まである<お金には困らない>


銀行の生い立ち
その昔:商人達は泥棒からお金を守る事に頭を痛めていた、そこである男が牢屋の様な頑丈な金庫室を作ってお金を預かり・保管料を貰えると発想した<そして預かり証を渡し・お金を保管しだした>
ところがお金は増え続け金庫室が足らなくなり、新たに金庫室を作ってもお金は増える<そこで又考えた>お金を貸して利子を貰おう・銀行の始まりになった

79)ニューヨークへ行ってみよう
どこへゆこうか
仕事は任せておけばそれなりに動く・時間はある・友人は仕事で忙しい・何か学べることはないかな~旅行にでも行こうか~国内は宮城・山形・新潟・秋田・岩手県以外は何かしらで足を踏み入れている、じゃ~外国に行こう・いつもニュースになるニューヨークなら見聞も広まるだろうう と言う訳でニューヨークへ
当時は伊丹空港からの出発➜JFK空港に到着➜マンハッタンまではエアトレインと地下鉄を使って移動するが、キョロキョロと案内標識を見つけながら➜無事マンハッタンに到着した。
まずは泊まるところを確保しなきゃ~通りにあった格安ホテルに5日ほど予約をして入室・やっと着いたとホッとする・それじゃ~早速・街を散策してみよう~
<外に出て歩き回ると街は碁盤の目のように区画されていた>
やはりアメリカは開拓地だと実感をする、植民地時代から1776年にアメリカ合衆国を建国・都市計画に基づいて造られている、マンハッタンも・東西は約300m・南北は約60m間隔と解り易いが、いざ歩いてみると・ビルばかりでさすがに疲れる・こりゃ~地下鉄を利用する方がよさそうだ・
夜になってレストランに入ったが<一人客はおいらだけで周りはみんなカップルだった>どうやら入る店を間違えたようだ、少しばかり高級店のような・それなりのモノを頼んで食べたがあまり美味しくはなかった、やはり大雑把で適当な味だ、ガイドブックにチップはメニューに挟むと書いてあったのでそうしたが、ウエイトレスは無愛想でお運びロボットのようだった。
<普通の食堂が見当たらない、ホットドッグ・マクドナルド・ケンタッキーの類が食堂になるのかな~>
翌日は当時世界で最も高いビル・エンパイアステートビルに行ってみた・1931年に竣工443m・102階建て、そんな昔によくもこんな頑強なビルが建設できたもんだと驚いた、子供の頃に一番大きな建物はデパートだったが・比べれば月とスッポンほどの差がある。
中に入るとエレベーターはさすがに古いが、屋上の高い所からニューヨークの街を360度一望すると・なにか小さな征服感を感じる~これは気分がイイ~
このエンパイアステートビルは1991年に赤坂のホテル・ニュージャパン所有者・横井英樹が<愛妾(めかけ)中原キイ子を介し・破格の4000万ドルで買い取った>そんな時期もあった 。
行ってみたいところは
それは『スラム街だ』ガイドブックには危険だから行っては『ダメ』と書いてある、だから気になる・これを知らなきゃ~本質が見えない・スラム街を舞台にした恋愛映画『ウエスト・サイド・ストーリー』監督スティーヴン・スピルバーグ ・が思い浮かぶ、17歳で観たこの映画は生涯で一番の印象・作品だ~
スピルバーグは第一作の『激突』から多くの作品を見せてもらった、彼の映画はハートがあるので・いつも感動をプレゼントしてくれる・素晴らしい・
バック・トゥ・ザ・フューチャー
この映画の主演マイケル・J・フォックスは 29歳の若さでパーキンソン病(神経変性疾患)になった<原因は明白だ>彼は幼少時からジャンクフード(ポップコーン・マクドナルド・ホットドッグ・ケンタッキー・コーラー)が主食だと自慢をしてたが<ポップコーンは特に有害だ>アルミの神経毒性は脳障害を起こす
TV番組で料理家がアルミホイルを使った料理を紹介していたので驚いた~アルミは有害物質を発生する・ところが業界は決まって<一定量を守れば安全>というが、これが蓄積されれば話は別だ~


電子レンジはどうだろう・電磁波で固体の中央部から熱を発生させ<栄養素の97%は消失・発がん性もあり>生体への影響は無害ではないので<使用しないが無難>《経済界は普及定着したモノは不問にします》 外国の実験で『電子レンジ調理でエサを与えた動物はみんな死んじゃった』と言う例もあるのです。
食の安全とは言うけれど
今は化学合成添加物(自然界にない物質)を口にしないことの方が難しい、ガンは1981年から死因の第1位だが、それまで癌は余り知られていなかった<今では若年層までガンになる>子供の頃から「合成添加物」の多くを口にしている。


日本・韓国・中国は農薬大国だ(欧米の3~5倍)インドの30倍・元々癌が増えたのは専売公社の食卓塩(加工塩)と過去の味の素が要因だと言われていたが・やっと1997年に塩の専売制度が廃止になり自然海塩が販売できるようになった<国は気付いたようだ>
農薬除去は<https://scallop-powder.グッドライク情報.com/home/>を参考に
塩の選択が大切
精製塩(99%は化学物質の塩化ナトリウム)ではなく自然海塩(海水を自然乾燥)を選びます・岩塩のピンクソルトは血圧が上がります(自己テスト)ピンク色は鉱物(鉄とかのサビ)が数億年で変化している・やはり古い物は良くない・
肉類はドキュメンタリー映画
『フードインク』を観て下さい(アマゾンプライムで観れる)アメリカ周辺国の牛・豚・鶏肉の生産がいかに酷いかをご覧できます・アメリカ牛と<オーストラリア&ニュージランド牛は別物です>オージとニュージは<自然飼育>です・少しは固くとも・安全・
こちらはBSEや口蹄疫が発生していない・賞味期限は長い・値段が安いのは自然飼育で牧草・なので費用がかからない・牧草の臭い取りは・下味を漬ける・玉ねぎのすりおろし・酒・ワイン・炭酸に30分漬ける・ お湯を通す等の工夫をする。


癌は恐くはない
家族が癌だったら遺伝するかも?遺伝はしません<同様なモノを食べているからです>食物・調味料が同じで飲みモノも共通してる、それらの要素を見いだせば良いのです。
<病気も健康も自身が作る>全ては食にあり<合成化学物質を含む食品>調味料・缶ジュース・加工肉(ハム・ソーセージ)等を辞めれば<ガンの心配は・ほぼ要らない>健康か病気か・どちらの選択かは本人次第・


三人の友達が肝臓ガンで亡くなりました、二人の共通点はお酒を飲む時に余り<あて>を摂らない、一人は体に良いからと医師の勧めで月に2~3回点滴を打つようになり・6年で亡くなりました・点滴は化学合成分を含む・サプリメントも同様です《三人の共通点は他人の意見を聞かない》
乳酸菌とビフィズス菌
コマーシャルでビフィズス菌が数百億個:配合と歌ってはいますが<これらの菌は体内吸収しません>何本飲んでも体調効果に影響はなく・さっぱり感を楽しむドリンクと考えましょう・善玉菌・悪玉菌とかの作り言葉に惑わされずに・
健康飲料・ポカリスエット等はどうでしょうか?水分補給で飲むならば、ミネラルウォーターに自分に合った分量の塩と砂糖を入れて自作で問題はなし。


コマーシャルマジック:食品選びにTVコマーシャルをイメージする人は多い<これが落とし穴>TV局・新聞・雑誌は企業広告からの収益で運営してる・なので<商品の良し悪しは関知しない>
と言う訳でスラム街へ
それでは行ってみようかスラム街・服装はジーンズと半袖シャツ・時計は外し財布は持たず・お金は靴下に少々・これで大丈夫だ~『捕るものがなければターゲットにはならない』これは持論になる~


地下鉄で当地に着いて、足の向くままに歩いていると道端に12人程の男達が集まってガヤガヤとしてる、何かな~と覗いてみると街頭博打をやっていた。
折りたたみテーブルの上に三枚のカードがある<その中に印の付いたカードが一枚>カード三枚を手に持ち指先で左右に置いて行く<これを何度か繰り返す>さあ~印の付いたカードはどれだ~?当てれば掛金が2倍だ~
これは8才の時・母に連れられ下関港の船着き場に行った時に見た、この時もやはり大人達が固まって騒いでいる、なにをやってるのだろう~中にモグリ込むとカード賭博だった《住之江競艇場でもやっていた》
大人たちは上から見るが、子供のおいらは背丈が低いので・カードを動かす指先のテクニックが丸見え~目印のカードは100発100中・だが上から目線の大人たちには・解らない・
この時に指先のテクニックを覚えたので・バーテンダーをやってる時にお客さんと遊んだことがある、なので参加すれば的中できるが・ここでは見学~
こういうゲームは世界共通なんだと思いつつ、周辺を歩いてはみたが人通りも少なく閑散として殺風景だった、多分夜になると少しは変わるのだろうが<ある程度の想像はつくのでひと回りしてスラム街は終了>釜ヶ崎もそうだが・今はずいぶんと治安が良くなってる・
自由の女神(フランスからの贈り物)は何処だろうと地下鉄で南端の駅に行き着いた、公園を歩くと海の向こうに女神が建っていた、無料フェリーで渡れるようだが乗り物酔いをしたくないので眺めるだけにしよう。

公園は新緑の季節で気持ちがイイ、ベンチで昼寝をしてる人がいる・歩いてる人も結構いる・あれ~冬物のコートを着てる人とTシャツ姿の人がすれ違っている・どの人も服装はバラバラで何か笑える・
誰も気にする様子もなく素知らぬ顔でごく自然に歩いている、何かしらアメリカの一面を見てるような気がした・人は人で自分は自分《干渉はしない》
セントラルパーク
ホテルを出て5分も歩くと信号の向こうに広範囲な樹木が見えた・信号を渡り広い歩道を歩いているとなんと警察官が馬に乗ってこっちにやってくるではないか・そばで見ると馬がデカイ・競走馬の倍以上の馬格がある馬だ~警察官は胸を張り・馬も誇らしげにカッポしてる・ここはセントラルパークだ・

車は入れないので馬に乗ってパトロールしてるんだろうか<西部開拓史の名残を感じた>公園に入り・取りあえずは行けるところまで行ってみよう~
広い園内でジョギング・バスケ・テニスをする人達やベンチに座ってる人とか様々だ~園道はアップダウンや森林ありで広すぎる~途中まで歩いたが端までは無理なようで逆戻りした・
すれ違うジョギングの人からグッドモーニング・ハローと声がかかった~へえ~なんと気さくなんだ・遠くで野球をやってる人達もいる・樹木を眺めながら芝生に座り・ひと休み・
後で調べるとセントラルパークの広さは東西800mX南北4kmだった(梅田~難波)こりゃ~端まで行かなくて良かった・スポーツ広場と動物園や湖でボート遊びが楽しめるほどの広さがあったとは・


一度は観たいミュージカル
劇場の近くに行くとやはり行列になっている・昨日もそうだった・何やらぺちゃくちゃと喋っていたり・どの人も自然で苦にならないようだ、アメリカの人は並ぶことに抵抗が無さそうに見える、公演中はアメリカ各地から来るようで<やはりニューヨークは観光地なんだ>三度行っが諦めた・一人で並ぶのは難しい・
マンハッタンの5日間は地下鉄と歩き廻りで結構疲れた、昔この地はハドソン川の沼地だったとか、それを埋立て現在のビル街に仕立て上げたようだ<よくもその時代に出来たものだと感心する>五番街も歩くだけ歩いた~お土産にGOLDのブレスレッド一つだけ買った・もう帰ろうか~<カメラは持って行かないので写真は一枚もない>アハハ!
80)行きあったりばったりの人生
帰ってくると弟が19才の奥さんに捨てられて行き場を失っていた、不動産屋の友人に何処かに店舗はないかと頼むと西中島に居抜きの喫茶レストランがあるというので内装を変え・そこを任せることにした。
友人が私書箱をやらないかと云うので難波中にある6階建ビルの6階を借りた、そこはワンフロアー90㎡の事務所だった・二人の事務員に来てもらい始めた・ワンフロアーの三面は広い窓ガラスになっている<明るく見晴らしも良く快適だった>以前の借り主は宝石商だったとかで金庫・机・椅子が残されていた・この机と椅子には驚かされた、
机は35万円・椅子は革製28万円のリクライニングシートで両方ともイタリア製だとか、こんな高価な机があるとは~天板は一枚板ではなく細かく貼り合わせのデザインだった、宝石商ってのは感覚が違うんだな~
座り心地の良い椅子に座り・のんびりと過去の経緯を思い出しつつ・ワープロに打ち込んでみた・仕事は新聞配達~アルバイト~勤務~自営まで全部含めると46回になる・水商売を転々とし回数が増えた・行きあったりばったりだ~
バーテン時にお客さんにどんな人生を歩むんだと聞かれた時、決められたレール上の人生ではなく・途中下車して気に入れば・そこで一生遊べればイイかな~と答えたことがある~


転居数も生誕から数えて45回だ~これもしょうがないかな~博多から二度の呼び戻しで行き場を失った~人は生まれた境遇と環境で人生は決まるようだが、これも運命・あれも運命・気にはしない~
宗右衛門町を飲み歩き
飛び込みで入ったラウンジで・いつも愛想よく振る舞ってくれる女性がいた<彼女は店を辞めてスナックを開店するという>それでは <愛想のお返しに>何かプレゼントをしようと考えてみた・開店祝いの花とかは誰かさんが贈るだろうし~モノよりも他にないだろうか~


何にしよう<一番欲しいのはお客さんになる>ならば店の広告を出してみよう・酒飲みはいつも新しい店を探してはいるが<初めての店には入りにくい>ましてや出張で来阪すれば行き場所は限られる。
と言う訳で・スポーツ紙に【スナック開店しました初めての方大歓迎・明朗会計・飲みに来て~・三ツ寺筋00ビルスナック000+TEL】このような広告を一ヶ月プレゼントしよう。
開店から一週間経ち・行ってみると店は流行っていた<その中に一元のお客さんがいるかは解らなかった>データとして知りたかったが、広告の事は言わない<彼女はずっと知ることはないだろう>
スナックの広告は余り見たことがない、色々と聞いてみると一軒だけ答えがあった、以前に出した人がいたが広告代と売り上げがトントンだったので辞めたと云う・
トントンなら上出来だ~リピーターになってくれれば・その分は利益になる~それが店側の手腕のはずだが・まあ~人それぞれ考え方は違うからね~
<新規客が来なければ・発展は望めない>
